2008年7月26日土曜日

おやつパンあれこれ。

フランスのパンは奥が深いです。
パン屋のアイテムはたいてい決まってますが、
味は、店によって全然ちがいます。(当たり前ですが)


それは材料や作り方はもちろん、
お店のやる気によって変わってくるような・・・


サン・マロに来てからは、フライパンでパンを焼くのがマイブームでしたが、
最近、またパン屋に寄り始めたので、一部をご紹介します。
こってりしたものが苦手な人は注意!


おやつとしてよく買うのは、ヴィエノワ・ショコラ(左、チョコチップ入り菓子パン)と、
パン・オ・ショコラ(右、棒チョコ入りデニッシュ)。
チョコレート系は、お菓子のおいしいパン屋で買うといいみたいです。



これはアーモンドパイ。マルシェで購入。アーモンドクリーム入り。
デニッシュなのかパイ生地なのか、食べながら考えたけど
よく分かりませんでした。



レーズンパン、カスタード入り。
うずまきの外側、レーズンとクリームがよく焼けたところがおいしいです。



フランスパン生地にいろいろ混ぜたもの。
右はいちごジャム、左はチョコチップ。
これもやっぱり、中身がはみ出たところがおいしい。



砂糖つきのブリオッシュ。たまごとバターたっぷりのパン。
こんがりとおいしそうなのを見つけると買います。



パン屋さんでは、たいていの人がバゲットなど、食事用のパンを買います。
つまり、買いたいパンが決まっている人がほとんど。
だからか、長蛇の列に並んでいると、店員さんが次々に注文をとりにきます。


おやつパンを選んで買いたい私は、ショーケースにたどり着く前に
店員さんが来てしまわないか、いつもどきどきしてます。

2008年7月24日木曜日

デセールの日。

日曜日、料理教室のテーマは「デセール」でした。
「食後の甘いもの」を、3時間で5品(!)作るのです。


先生は「パティスリー(お菓子屋のお菓子)じゃなくて、
レストランのキッチンでささっと仕上げるものだから」と前置きしてました。が、


混ぜたりあわ立てたり、煮たり焼いたり凍らせたり・・・
いっぺんに作るとなると、とにかく目まぐるしい。


クッキーの生地をのばす間にも、背後では
クレープが焼けたり、アイスが凍ったり、ソースが煮えたりしています。


そんなこんなで、完成したのはこちら。
飲みものは、なんとビールでした。でも苦味が意外と合います。


1・桃のピュレ、こしょうとバラの香り。
 立体的です。透明なのは、スパイスの効いた寒天。


2・クレームキャラメルのグラス。木の器がかわいい。


3・ブルーベリーのガトー・クレープ。
 「生地の中の火の通った果実と、生の果実をいっしょに食べて!」とのこと。


4・ホワイトチョコのムース、木いちごとスパイス添え。
 これは、右から左にスプーンですくって攻略します。


最後に、クレームキャラメルをお土産に。


クッキーの生地もお持ち帰りできたので、帰ってからフライパンで焼いて、
語学学校のみなさんと食べました。


今回は授業の中で全部作ってますが、
寒天、プリン、ソース、クッキーなどなど
作りおきができるものが多いので、
それぞれを後で組み合わせるとよいそうです。

2008年7月19日土曜日

卵+牛乳=?

プリンって、おいしいですね。
うまく言えませんが、罪のない味ですよね・・・


なんでこんな話かというと、
卵と牛乳がベースのお菓子をまとめたからです。
サン・マロで買ってないのも入ってますが。



これは「ファー」。
ブルターニュで、粉と卵と牛乳をあわせたものの呼び名。
そういえばクレープも、この仲間?
これはプルーン入り。ディナールのチーズ屋で買いました。



これは「フラン」。これぞ、フランスのプリン。
もっちりして、やけに黄色くて・・・
これはモン・サン・ミッシェルに行った帰りに購入。
「なにかノルマンディーらしいものを!」と探していたら、
名物のりんごをのせたフランを、パン屋さんで見つけました。



これは「クレーム・カラメル」、いわゆる「カラメルプリン」。
いつものお肉屋で。
こちらの卵は、日本のに比べて「薄い」(色も味も)です。
でも乳製品は濃いので、結果的においしい。



こうして見ると、ケーキ屋ではプリン(系のお菓子)を買ってない!
なぜだろう・・・?今度挑戦します。

「ハリボー」とは?

アメとか、グミとか、いわゆる「ボンボン」はあまり買いませんが、
ひとつ、試してみたかったもの・・・それは「TAGADA」。
「HARIBO」(ドイツのメーカー)のお菓子です。


というのも、このお菓子を模したケーキを、この本で見たからです。↓
http://www.alapage.com/-/Fiche/Livres/9782830709285/LIV/haribo-christophe-felder.htm


さて、先日スーパーへ買いものに出かけたら、
「HARIBO」フェアの真っ最中でした。



頭の上まで、山と積まれたダンボール・・・
商品は「見れば分かる」からか、説明はいっさい無し。



横から見たところ。グミの写真がリアルです。

さて、せっかくなので、これを機に「TAGADA」を買ってみました。


いちごの形をした、いちご味のお菓子。
マシュマロを握りつぶした(?)ような食感。
300g入っています。



1人じゃなかなか減らないので、友達にすすめてみたところ、
好き嫌いがはっきり分かれる、というのも発見でした。


ちなみにドイツから来た友達は、喜んで食べながら、
どうして「HARIBO」という名前なのか、教えてくれました。
ホームページにも載ってるので、よければどうぞ。

「HARIBO」
日本のHP → http://www.ryoka-japan.co.jp/haribo/index.php
フランスのHP → http://www.haribo.com/planet/fr/info/index.html

2008年7月18日金曜日

たまにはケーキ。

サン・マロに来てから、町を歩いていて
見つけたケーキたちを紹介します。


これは「Ville Pépin」。パン屋さんのある通りの名前です。
かのチョコレートケーキ「オペラ」のアレンジ?
ものっすごいオレンジの香りです。



これは「La Bohême」という名前の、華やかなケーキ。
チョコレートを割ると、ふわふわのカラメルのクリームと、メレンゲ。



これは「Paraméen」、近所のケーキ屋さんにて。
アーモンドがたっぷり。この店のスペシャリテらしく、
巨大な三角形の「Paraméen」もあって、圧倒的でした。


名前とか、見た目で「買わずにいられない」ものばかり。
でもこうしてみると、色が地味なのばかり
選んでますね。

ごはんについて。

ここではおやつについて書いていますが、
もちろん、ごはんも食べてます。


別に"coin cuisine" というブログへの
リンクを作ったので、もしお時間のある方は
のぞいてみてください。
 
→ 右の「ごはんはこちらから。」のリンクからどうぞ。


かなり適当ですので、あしからず。

2008年7月13日日曜日

ビスケットがたくさん。

どこの国でもそうですが、
私はどの観光地よりも先に、スーパーへ行きます。そして、

・保存食(びんづめやかんづめ)
・お菓子
・パン

の3つは、必ずチェックします。
もちろん、お菓子に一番多く時間をかけます。


さて、大きなスーパーで見ると、お菓子のカテゴリーは

・「チョコレート」
・「ボンボン(アメやグミ)」
・「ビスケット」
・「半生菓子(マドレーヌやブラウニー、パウンドケーキなど)」
・「朝ごはん用のビスケット」

に分かれています。
それぞれ、お菓子メーカーのものだけでも、相当な種類があります。


さらにサン・マロでは、これら以外に、
「ブルターニュのお菓子」用の棚が必ずあって、

・クレープやガレット
・ビスケット
・マドレーヌ
・ガトー・ブルトンヌ(大きくて丸くて平たいケーキ)
・キャラメル
・クラクラン(クラッカーのようなパン)

など、小さいメーカーのお菓子がたくさん置いてあります。


参考までに、こっそり撮ったスーパーの写真を。
量が多くてしつこいですが、売り場が広いので仕方ありません。



これは、近くのChampionというスーパーのビスケット売り場。
奥まで続いていて、大手のメーカー品だけでも、えらい数です。
悩む気持ちもわかります。


これ以下は、Carrefourのビスケット売り場。



ブルターニュ菓子売り場。
おみやげを意識してか、缶入りのクッキーが多いですが
明らかに家庭向けの「お徳用」も売ってます。



朝食用ビスケット売り場。
ヘルシーさをアピールしたい場合、青いパッケージにするようです。



「プチ・ブール」系ビスケットの棚。
これは一番ベーシックなビスケットですが、ちょっとずつ配合を変えて、
何種類も売っています。




これはメーカーの「変り種」ビスケット売り場。
ゴーフルやスペキュロスなど、外国・地方のビスケット
(または、そのアレンジ)が多いです。



これは「ジャム・タルト」系。
中にジャムをはさむ、チョコレートでくるむ、生地にフルーツを入れて焼く、など
感心するほどバリエーションがあります。



半生菓子売り場、その1。
メーカー品と、ブルターニュ地方の銘菓が一緒に売っています。
これだけあるのに、みなさん、自分のお気に入りがちゃんとあるようです。




半生菓子売り場、その2。
メーカーのケーキは、チョコレートやドライフルーツを使ったものが多いです。
どことなく、エレガントな雰囲気。

私には一つ一つが興味深くて、まさにパラダイスです。
でも、ふとわいた、
「こんなに種類があって、どうやってみんな選んでいるのか?」
という疑問を、未だにぬぐえません。

売り場にずっといても、
皆さん、自分のお目当てのお菓子を
さっと買っていっています。

何が「決めて」なのか?
需要と供給は、見合っているのか?

これをぜひ知りたいです。

2008年7月11日金曜日

ガレットかクレープか。

ブルターニュのおやつと言えば、
ガレットとクレープ。
(ガレット : 「黒い小麦」=そば粉でつくった生地を、うすく丸く焼いたもの)

ガレットは、チーズ+ハム+卵
(これはcomplet (コンプレ) 、ラーメンで言うところの、「全部のせ」)
またはそれぞれ、もしくはソーセージを具にして、主に塩味で。

クレープはバター+砂糖、ジャム、ヌテラ・・・など、主に甘くして食べます。


以下はサン・マロに来てから、私が食べたクレープやガレットです。



ガレットではなく、クレープでハムとチーズを包んだもの。
メニューにあって、珍しくて頼んだら、
お店のお兄さんに「本当にクレープでいいの?」と
確認されました。


サン・マロの隣、Dinard(ディナール)のマルシェで。
ガレット2枚で、ソーセージを包んだもの。

みんながソーセージ入りを頼むので、
後に並んでいたお客さんは、屋台のマダムに
「ソーセージが切れたから、他の具にして」
と言われていて、気の毒でした。



毎週水曜日に行く、近くのマルシェの屋台にて。
これはバターと砂糖つきで、きっかり1ユーロ。
持つところは、キッチンタオルで巻いてくれてます。



同じマルシェの、別のクレープ屋でも買ってみる。
これはヌテラ(チョコレートとヘーゼルナッツのペースト)。
生地が微妙に酸っぱくて、ある意味忘れられません。



これは、自分で作ってみたガレットです。
具は、ホタテとなすのクリーム煮。
具はともかく、ガレットがいまいち。「なんとか食べられる」程度です。


共通して言えるのは、焼きたてを熱いうちに食べないと、
悲しい思いをする、ということ。
生地も具も、冷めてしまうと重く感じるのです。


屋台の行列に並んで、生地の焼けるいいにおいをかいで、
挨拶して、注文して、お金を払って、さっさと食べる、
「そば」のような食べものです。

6月、サン・マロに到着。

さて、6月になって、パリを離れ、
ブルターニュのサン・マロにやってきました。

前に2度来たことがあり、とても気に入っている町です。
どんな町かは、こちらを参照してください。↓

http://jp.franceguide.com/home.html?nodeID=120&EditoID=33411

たぶん、海や浜辺の雰囲気が、
日本の実家のある町(これまた海沿い)に近いので、
落ち着くのだと思います。

学生時代にここに来たときは、
ブルターニュのお菓子を求めて、
情報を集めては工場見学をしたり、
スーパーのお菓子売り場で、何時間もねばったりしたっけ・・・
若かったなあ。(遠い目)

今回は、もっとのんびりと、
以前とは違った視点で、食生活を送っています。
でも、おやつは相変わらず欠かせません。

パリの時ほどではありませんが、
ちょっとずつ、紹介していきます。

2008年7月10日木曜日

5月のパリにて・終 - 好きな場所 -

最後に、パリで行ってみて、「これは!」と思ったお店などについて。



Pigalle駅近くの、「Rose Bakery」にて。
トマトとズッキーニのスープ、りんごとブルーベリーのクランブル。
パリの中で、フランスっぽいイギリスの料理を食べる、
という不思議な感覚が楽しめます。


Charonne通りの、「Bar à Soupe」にて。
レンズ豆とほうれん草のスープ、けしの実パン、チーズ付き。
食堂のような、飾り気のないお店で、
かなりくつろげました。

宿の近くに、Thierry Marxというシェフの実験場(?)
「La Laboratoire」 を発見。
これは葉巻ではなく、「le whif」。
中にチョコレートとオレンジの粉末が入っていて、
これを吸いつつ、エスプレッソと交互に味わうことで
新しい味覚の体験ができる、というもの。
かなり、むせましたが・・・。

http://www.lelaboratoire.org/

食べものに関しては、パリは、
新しいものも、昔ながらものも、体験できるのがいいところだと思います。
あと、いかに食べものを見せるか、どんな場所で食べるか、という
食べものをとりまく空間についても、けっこう追求してます。

中にはミスマッチもあるけど、それも含めてこそおもしろい!のでしょうね。

2008年7月5日土曜日

5月のパリにて・8 - こまごまと・その2 -

パリでのこまごまとしたおやつを、さらに紹介します。


パン屋で買ったプラムのタルト。
このパン屋さんは、今年のバゲットコンクールで優勝したそうです。



レモンのタルトレット。クリームがまろやかでした。
酸っぱさを覚悟していたので、逆にびっくり。



宿の近くのレストランの、木いちごのムース。

ここは食事もデザートも、ガラスのビンに入っています。



おそうざい屋で買った、木いちごとアーモンドのピンク色のケーキ。
名前がえらく長くて、覚えられませんでした。
手前のは平たい桃。

5月のパリにて・7 - パン作り体験 -


フランスでは、いろいろな土地のパン屋さんで
パン作り体験が出来るようです。
これもまた、インターネットを通して申し込みます。


かく言う私も、パリで行ってきました。
ふつうのパン屋さんの地下の工房で、3時間のパン教室です。
参加者は6名。

(お店用のパンを作っている横で作業させてもらうので、
邪魔にならないよう、若干気をつかいます)


まずは粉の種類の説明から入り、
その後、それぞれが500グラムの小麦粉の生地を
手でこね始めます。
10分くらいこねても、
べたべたと手にひっつく生地・・・。
それが、職人さんの手に渡ってこねられると、
あっという間にすべすべに!
・・・恐れ入りました。


1次発酵を待つ間、オーブンで焼く前のバゲットに
クープ(切れ込み)を入れさせてくれました。



串にかみそりの刃をつけただけの、シンプルな道具で
思い切り良く、切り込みます。
とはいえ、みんな最初はおっかなびっくり・・・
なんとか終わって、バゲットたちはオーブンへ。


焼けたらオーブンから次々と出され、地上のお店へと運ばれます。
さて、自分たちでこねたパン生地に戻ります。

好きな形にしていい、ということでしたが、
技術がないので、丸いパンにして
ゴマやけしの実、雑穀などを上にまぶしました。
(経験のある人は、バゲットに挑戦してました)
布の上で、2次発酵させます。


ちなみに、参加者の1人が、「カメの形にしたい!」と言ったところ、
職人さんがあれよあれよという間に・・・


こんなにかわいく作ってくれました。
首のジョイント部に注目。芸が細かいです。

さて、2次発酵がすんだら、いよいよ焼き上げです。
パン生地を布からオーブンの天板に移して、
オーブンに入れるのも、自分たちでします。


待つこと数十分。
やや濃い焼き色ですが、無事に焼きあがりました!


カメも美しくできあがってます。(どこにいるか、わかりますか?)


できたパンはありがたく持ち帰って、
その後の私の主食として活躍しました。

2008年7月2日水曜日

5月のパリにて・6 - マカロン工房 -

全てではありませんし、若干不安定ですが、
パリの公園では、パリ市のWIFIを通じて、
インターネットにつなぐことができます。


私の泊まっている宿では、フロントでしか無線LANにつなげなかったので
公園にノートパソコンを持っていって、情報収集していました。


さて、とあるサイトで「パリでチョコレートとマカロンの工場を見学しませんか」
というのを発見。


日本にもお店のあるお菓子屋さんの工房を見られるというので、
申し込みをして、行ってきました。


当日は現地集合で、工房に併設されたお店にて待ち合わせ。
英語のできる案内役の女性と、アメリカやイギリスから旅行に来たグループ、
そして私、が集まりました。


まずはチョコレートの作業場に入ります。
チョコレートの種類や器具の説明のあと、
とかしたチョコレートを成型するところや
組み合わせるフレーバーに使う材料を見せてもらいました。


その後、実際にチョコレートを食べてみて、
何のフレーバーか当てる、というゲーム(?)をしました。


(このときまで、写真を撮るのを忘れていました・・・)


そして、さらに奥のマカロン工房へ。


そのときまさに、「いちごとコクリコ」の味のマカロンを製作中。
視界いっぱいのマカロンに、しばらく呆然となりました。


この工場のシェフが実際にマカロンを作りながら、
ものすごい勢いで説明をしてくれます。
何しろたくさん作るので、私たちがいようとも作業のペースは落とさず、
皆さんきびきびと働いていました。


最後は、お店に戻って、お土産をもらって解散。

裏の工房をのぞいたあとに見るマカロンは、
どれも職人さんの技術の賜物で、ため息が出ます。


ちなみに、ここで作ってはいませんが、ケーキも売っています。
こちらもプレゼンテーションが上手です。


素人が職人さんの作業を見せてもらえる、貴重な体験でした。