2008年6月30日月曜日

5月のパリにて・5 - 競馬場にて -

5月の最後の日曜日が近づいてくると、
パリのメトロの至るところで
オートゥイユ競馬場のポスターを見かけるようになりました。

この日、大きな障害レースがあるのです。
迷いましたが、結局行ってみることに。

パリの東、ヴァンセンヌ競馬場には行ったことがありますが、
パリの西、オートゥイユ競馬場の中に入るのは初めてです。

どきどきしながら、入場。




レースは全部で9つ。最初のレースは、午後1時50分からのパドックのあと、
2時20分に出走です。それまでは競馬場の中をうろうろして見学。









楽隊やボンボン売りもいて、子どもも大人も、なんとなくはしゃいでます。
お祭りっぽい雰囲気のなか、いよいよ、レース開始です。






パドックのあとレースを見て、の繰り返しは、日本と同じですが、
レースの勝利騎手への表彰式がパドックで行われるため、
次のレースのパドックと微妙にかぶってしまうのが、面白かったです。

3レース目くらいですきを見て、おやつを買いました。




パドックの前の茶色い小屋が、屋台です。
女の人が1人ずつ、クレープとゴーフル(ワッフル)を担当してます。





ふんぱつして、グランマルニエ風味のクレープにしました。
ゴーフルも捨てがたかったけど、焼きあがるのに時間がかかるわよ、
と言われたので断念。


さて、そうこうするうちに7レース目(メインレース)が近づいてきたので、
馬券を買ってみることにしました。
クレープを食べながら、出馬表を検討します。


オートゥイユ競馬場の馬券売り場には、「初めての人用」の窓口があります。
列に並んで順番を待ち、無事、2ユーロの馬連の馬券を購入。
このころには、競馬場の人出も最高潮に。いよいよ、メインレースです。



・・・馬券ははずしましたが、日本の競馬場との違いや雰囲気を楽しめて、
しかも、おやつを食べることができたので、たいへん満足でした。

5月のパリにて・4 - パン祭り -

5月は、パリでも「パン祭り」がありました。
これは一週間にわたって、フランスの至るところで開かれるイベントです。


http://www.fetedupain.com/


パリの会場はノートルダム寺院の前の広場。巨大なテントがいくつも並んで、
人であふれかえってました。




テントの中に入ってみると、何やら式典の真っ最中。
ブルターニュの腕のいいパン屋さんを選んで、表彰しているようです。


その横には、パン細工で飾ったブースが並び、
パン職人やおかみさん(と思われる女性)が、来場者にパンをふるまうべく、
パンを焼いては切り分け、焼いては切り分け・・・








人の流れにのまれてしまい、身動きするのもたいへんでしたが、
焼きたてのパン・ド・カンパーニュをひとかけもらって、
おいしくいただきました。

外では、これまたテントの下でパンを売っていて、
人気のある店には行列ができてました。
買ったパンはたいていの人が、ノートルダム寺院を見ながら、
すぐに食べてしまいます。

フランス人のパン好きを思い知らされた一日でした。

2008年6月28日土曜日

5月のパリにて・3 - こまごまと -

パリでのこまごまとしたおやつを少し、ご紹介します。


食品の見本市("le salon saveurs des plaisirs gourmands")にて、
アリゴ(ジャガイモとチーズのピュレ)の実演販売をしてました。
初めて食べましたが、もっちりして、おなかにたまりますね。


マレを歩いているときに見つけたパン屋さんの、ピスタチオのクッキー。
なぜこの形なのかは謎。手のひらくらいあります。

レ・アルのスターバックスにて、ラテとチョコレートドーナツ。
なにもパリで、と思ったのですが。日本のとは違って、
中はプレーンのケーキドーナツでした。


ギャルリ・ラファイエットで買った、木いちごとホワイトチョコのタルト。
すっぽり収まる容器に入っていて、見た目にひかれて買いました。味は濃厚。

2008年6月27日金曜日

5月のパリにて・2 - ヤマザキ -

パリに来たら、まず行ってみたかったお店は
「パティスリーヤマザキ」でした。

パリで、日本のケーキがどのように売られているのか?
興味津々で出かけました。

場所は高級住宅街のパッシーに近い、"La Muette"駅の目の前です。
そこは上品なお菓子屋でした。

ざっくり見たところ、日本的なものは、

1. かき氷のメニューがある

2. 日本のいわゆる「食パン」を売っている

3. 食パンのサンドイッチが、日本のコンビニエンスストアなどで使われている、
  あの三角のフィルムに包まれている(フランスだと、フィルムではなくポリ容器)

4. ショートケーキがある

・・・というところでしょうか。
個人的なツボは 3. ですが、どれもまったく違和感なく存在していました。

ところが、小えびのマヨネーズ和えのサンドイッチをテイクアウトし、
外に出て何気なくショーウインドーを見ると、
なにやら見覚えのあるものが・・・

迷わず、急いで店の中に戻って、包んでもらいました。



開けると・・・

名前は "Rouleau Banane" (バナナロール) ですが、

まぎれもなく、「まるごとバナナ」。
さすが、ヤマザキさん。シールもいかしてます。

食べてみたところ、フランスのケーキらしく、

スポンジはあっさりめ、クリームはこってり、でした。バナナはふつう。
(日本のは、スポンジがしっとりもっちりしていて、クリームはあっさりしている、
というのが、私の感想です)

どっちも興味深いですが、どうしても日本で食べる「あの味」と比べてしまいます。

これはぜひ、フランス人の感想を聞いてみたいところです。

5月のパリにて・1 - ベルティヨン -

5月にパリにいる間、モントルグイユ通りのそばに宿をとりました。

ここは食べもの屋さんがたくさんあるよと、お友だちから教えてもらいましたが、
その通り。
約2週間のあいだ、本当に飽きませんでした。

また、モントルグイユは、パリの真ん中"レ・アル"にも近く、
どこへ行くにも便利でした。

ここを拠点にうろうろしながら、パリで見つけたおやつについて書いてみます。
すでにいろんな人が書いていることとは思いますが・・・


まず、「ベルティヨン」について。


パリ左岸から歩いて宿に帰る途中、シテ島を通るのですが、
そこかしこのカフェに 「ベルティヨンあります」の文字が。

"Bertillon"は言わずと知れた、グラスとソルベ
(アイスクリームとシャーベット)のお店です。

小さい島なので、本店はすぐ見つかるだろうと思って歩いていたら、
行列のできている店を発見。

やはり「ベルティヨン」でした。

最後尾に並んで、何種類もあるメニューに悩んでいると、すぐ順番に・・・。
結局、「木いちごのバラ風味」と「桃のワイン風味」のソルベを、
ダブルで頼みました。

上が木いちごです。桃のソルベはコーンの中ですが、少し淡いピンクでした。






驚いたのは、まず、とても甘い!ということ。
でも、そのおかげで果物の香りも、ワインやバラの風味も、
それぞれ濃厚に感じられるのだと思います。

私は味の濃いものを食べるとき、目の前がその食べものの色で
いっぱいになる感覚を覚えるのですが、
(これ、分かってもらえるか不安ですが・・・
つまり、衝撃を受けるからだと思います)
このソルベは食べた瞬間に、視界がピンクで満たされました。

新鮮な体験でした。

2008年6月18日水曜日

ここに至るまで。

まず、今、どのような経緯で私はここにいるのか?について、
簡単に説明します。

・2008年3月に、フランスのワーキングホリデービザ申請への許可がおりる。

  ↓

・3月末に、4年間お勤めしたお菓子メーカーを退職。

  ↓

・実家にて、出発の準備。
 (航空券の手配、ビザの申請、語学学校や
宿の予約、荷物の準備、・・・)

  ↓

・5月15日、フランスに向けて出発。

 ↓

・5月末まで、パリに滞在。食品の見本市や料理教室に通う日々。

 ↓

・6月から3ヶ月間、サン・マロの寮に滞在。
アリアンス・フランセーズに通いながら、

スーパーやマルシェの食材で料理する日々。
週に一回、カンカルの料理教室に通う予定。

ざっと、こんな感じです。

私の興味は、学生時代からずっと、

「人間が食べものにもつイメージ」にあります。
まだ漠然としていますが、これをどうやって表現していこうか・・・


今回のワーキングホリデーで、方法が見つかればいいなと思います。

はじめに

フランスに来て、1ヶ月がたちました。
なんとか落ち着いたので、近況報告を兼ねて、ブログを始めることにしました。

その前にまず。
みなさんから、たくさんのご協力をいただいて、今に至っていると感謝しております。
この場を借りて、御礼申し上げます。

不慣れな点も多々あるかと思いますが、
その際は容赦なく、ご指摘をお願いします。